2006年07月09日

「涙腺の下腹部」第二章5・卑猥な花弁

ぴかぴか(新しい)第二章5・卑猥な花弁ぴかぴか(新しい)




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 扉の外から話しかける私の声を、夫は静寂扱いするのが上手だった。

午前2時40分・・・

夫は帰宅するなり「2週間、海外出張するから」と言って自分の寝室に鍵をかけて閉じこもってしまった。

 「海外って何処へ行くの?何時から?」
私はもう一度扉の外から『開かずの間』に語りかけた。
夫の寝室は真空管となりカチャリとも音がしなかった。
返答のない意地悪な扉を見つめていると、塩分に支配された水分が私の頬を伝っていった・・・

 「あなたは扉なのね・・・」

 「そう・・・扉なのよ・・・」


 堅く閉ざされた扉の向こう側に夫が存在しようとしまいと・・・
私からは扉の安否しか見えないのだから・・・
その扉が世界の何処にあろうとも大して変わりは無い・・・


 私は、気分を切り替える事によって私自身を救おうとしていた。

 バスルームへ行き、パジャマ代わりに着ているTシャツを脱いだ。
新婚旅行へ行った時にハワイで買ったハート柄のTシャツがたった今、私の体にまとわりついている事に苦痛を感じたから・・・

 鏡に映る裸体の曲線は、まだ美しかった・・・
濃い桃色の乳輪は、夕日の中で独り遊ぶ秋桜の如く切なげに輝いていた。

 枯れ落ちるまで必死に咲く花よ・・・
あなたの哀しみを私は知っている・・・


 私はハサミを手に取り、腰まで届く髪を10センチ程切ってみた。

 シャキッ・・・ 
 シャキッ・・・

冷徹な音と共に崩れ落ち、散らばった髪の毛たちが私の裸体にぺタリと貼り付いた。
 髪の毛に愛撫される私の乳首は・・・
何時か咲き誇る日を夢見て上を向いていた。

 私は両手で乳首に貼り付く髪を払った。




 バスタブに温かい湯を張り、私の裸体を湯の中に埋葬した・・・
温かい湯は情熱に燃え上がる男の体温となり、私の肢体の隅々までに侵入した。

 私は左手の中指と人差し指を湯船に沈む秘密の花に押し当てた。
太陽を欲しがる室内の観葉植物に蛍光灯の光を与えるように・・・

 私の濡れた花弁に・・・

「あぁ・・・っ」

私の卑猥な吐息は、決して夫に届くことは無い・・・





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posted by ジュエル・ジュジュ at 02:33| Comment(1) | TrackBack(0) | ★「涙腺の下腹部」第二章★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by みんなのプロフィール at 2006年07月09日 13:18
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