2006年07月02日

「涙腺の下腹部」第一章

ぴかぴか(新しい)第一章★濡れる下腹部の戸惑い★ぴかぴか(新しい)




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 コンビニで買ったフランクフルトを見て私は欲情した・・・

生温かく艶めく命の無い物体のせいで熱くなる身体を、私はこの上なく軽蔑した。「女のくせに・・・」もう1人の私が意地悪く卑下する声・・・

 「違うの・・・私はただ、この健全そうに艶々光るフランクフルトが憎いだけなのよ・・・」
私の声が虚しく壁にぶち当たった。

 私はこのいやらしい身体反応への嫌悪感を持て余していた。
濡れた下着を取り替えようと立ち上がったとき突然携帯の着信音がした。
「ナウ・イン・フォーエバー」
半年前に私の晴れ舞台で流れた思い出の曲・・・
携帯は手元にあるにも関わらず、私はこの思い出のメロディーにうつつを抜かしエイトコール程鳴ってから「もしもし」と言った。

 「よおっ! ヒカリ元気かぁ?」
 幼馴染の速人からだった・・・

「あっ・・・元気だけど・・・」
 私は少しぶっきらぼうにそう答えた。

「なんだよ昼寝してたの?起こしちゃった?」
 相変わらず明るい速人の声・・・

私は速人に昼寝をしていた訳ではない事を告げながら、まだ少しジンジンとうごめいているアソコを触った。下着の濡れがやけに気になって会話に集中できない・・・

 「ヒカリもう昼飯食べたの?」
 速人の質問でフランクフルトの秘密がまた私を支配し始めた。恥かしさで耳が熱くなる。

 「お昼・・・今から丁度食べるところだった・・・」
 そう言いながら私は「卑猥なフランクフルト」をゴミ箱へ放り投げる。
断食をする修行僧の過酷を知った。

「昼飯なに?」
 速人の声が何故かシャイになった。

「コンビニで買ったフランクフルト」

ガハハハハ・・・突然速人が豪快に笑う。

「何だよヒカリ! お前それでも新妻かよ?料理位はしとけ。旦那に逃げられちゃうぞ」
 速人はまたガハハと豪快に笑った。

「なんかね・・・突然フランクフルトが食べたくなったの・・・」
私の上につく唇がついた嘘をあざ笑うかのように下にある唇がドクンと動いた。

「まぁー美味しいよな、たまに食べるフランクフルトも・・・」
 速人は幼児を慰めるようにそう言った。


 私の夫にペニスが無かった事を正直に伝えられるのは下の唇だけなのかも知れない。私は夫の秘密に対して貞操を守る紅い唇に煙草をくわえた・・・












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posted by ジュエル・ジュジュ at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ★「涙腺の下腹部」第一章★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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