2006年07月18日

「涙腺の下腹部」第二章・8乳首の眼差し

ぴかぴか(新しい)第二章8・乳首の眼差しぴかぴか(新しい)




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 (で・ん・わ・く・だ・さ・い)
レストランを出る間際に、名刺をくれた男が無言のまま唇をオーバーに動かして耳に出来ない言葉を私に向けた。

私は瞑想をしているかのように静かにそれを無視する。
真理奈が早口で何か捲くし立てているが、この瞬間にうつつを抜かしている私には聞こえなかった・・・

 真理子と別れて家路につく・・・

 玄関の扉を開けると夫が青いサムソナイトを広げ、大きく開いたそのスーツケースの口に身の回りの品を詰めている所だった。

 「ただいま・・・」
私は意図的に純真無垢な笑顔を作ってみせる。

 「ああ・・・」
夫は虚ろな目でチラリと私の瞳を見た。

「海外出張の支度しているの?」
質問を投げかける妻に夫は『ああ・・・』と素っ気ない溜息で答える。

「何処へ何時から行くの?」
真実を確認するための問いかけ・・・

「アシタ出る・・・シカゴ」
夫の答えは言葉を覚えたての幼児のようだった。

(まるで夜逃げするみたいね・・・)
私の心が呟やく・・・

その瞬間・・・
夫は秘密の縛めに気付いたかのように哀れな道化師の眼差しで私を見上げる。

「お土産・・・買ってくるから・・・」
夫は不自然だが美しい、矛盾した笑顔を作った。

その偽りと虚飾に私は凍てつく・・・

 夫は『ハァ』と小さな溜息をついた後、おもむろに立ち上がり何の前触れもなく私を抱きしめる。

 ペニスの無い夫の股間が、何故か熱く感じられた・・・
夫は私の胸元に手を掛け、桃色のドレスを引き下げる。
あらわになった私の乳房たちを夫の大きな手が包む・・・

 予知しないホルモンの貢物に私は戸惑いながらも欲情した。
下着を身に着けていない私の下腹部が女の権威にうごめきたがって濡れていく・・・

 夫は生暖かい唇で私の乳首を愛撫した・・・
「あぁぁ・・・っ」
静寂の中に私の溜息が漏れた時・・・
夫の濡れた唇が私の固くなった乳首と別れを告げ
「お土産・・・何が良い?」
と、生きそこないの言葉を残してまた何事も無かったかのように旅の支度を始めた・・・



 私に属する濡れた女のドレープが涙を流した。



匂い立つ私の情熱は繁栄を閉ざされたまま途方に暮れる。


 私は忙しそうにうつむく夫の前で桃色のドレスを脱ぎ捨てた・・・


 夫は私の火照る裸体を見る事も無く「そのドレス綺麗だね」と言った。
私の発情は憤慨し、仕返しを試みる・・・

 哀れな踊り子のように夫と言う氷の銅像の前で自分を慰める・・・


愛を求めて固くなった自分の乳首を右の指たちが激しく摘み、左のゆびたちはぐっちょりと濡れた赤い花びらを弄った・・・


 本当は・・・

夫が作るぺき愛の歓喜が私の唇から零れるまで・・・







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2006年07月14日

「涙腺の下腹部」第二章7・妄想のあそこ

ぴかぴか(新しい)第二章7・妄想のあそこぴかぴか(新しい)





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 「ミディアムで・・・でも、じゅるっと汁が滴るように・・・ガ・マ・ン汁入りでね」

真理奈はハンサムなウエイターをからかうようにそう言った。

 久しぶりに学生時代のゼミ仲間だった真理奈とディナーを共にした。
妖艶で華やかな真理奈に少しでもつり合うように、私は淡い桃色のドレスをこの日の為に新潮した。

出掛けに自分の姿を鏡に映した時は美しかったのに・・・
華麗なドレープをオーラとして身にまとう真理奈と並んでは私のドレスなど
屑となって散り果てた。


 「ミディアムって言うと・・・アレを想像しちゃうよね」
真理奈が蔓延の笑みを浮かべる。

私は他の男とは異なる夫の股間を思い出した。

「いいわねへ、新婚さんは・・・幸せでしょ?」
真理奈は両手の指でハート型を作って私に見せた。

「うん・・・幸せ・・・」
私の紅い唇は罪悪人となった・・・

 何故、真理奈に嘘をついてしまったのだろうか?
自己嫌悪と言う魔王が私に押し寄せる。

真理奈が幸せそうだから・・・

私はこの美しい友人に紅い血の嫉妬を覚えた。


 「ねえねえ。さっきから・・・あの人、ヒカリの事を見つめてるよ」
そう言って指差した真理奈の指先を視線で辿ると、丹精な顔立ちをした30そこそこの男が私の瞳を見つめて、にっこりと微笑んでいた。

私の心臓は、舞い上がりと言う名の元に強制労働を余儀なくされた。

 私と目線が交わった男は、少し躊躇いがちに席を立った後、私の横にやって来た。

 「どこかでお会いしませんでしたか?」
男は大きな瞳を星のように輝かせて私に語りかける。

「いいえ・・・」
私はその瞬間処女だった。

「そうですよね。すいません・・・あなたのように綺麗な女性に以前逢っていたら忘れる訳はないですよね・・・」
男はそう言いながらブルーのネクタイを左手で緩めた。

賛美を浴びた嬉しさが羞恥となり、それを隠すように私は両手で顔を覆ってしまう・・・

 男は名刺をアペタイザーの横に置き「よろしかったら電話を下さい」と言い残して自分もテーブルに戻った。


 「何、あの人?ヒカリが結婚指輪しているの見えないのかしら・・・」
真理奈は不服そうに頬を膨らます・・・

私は「うん・・・」と言った後、化粧室へ立った。

 化粧室の鏡に映る私は何時もより艶やかに映っているような気がした。

固くなった乳首がドレスの上に浮き出ている・・・

私はトイレの個室に入り、鍵を閉めた後で自分の下着を触ってみた。

私の花弁は唇を広げ欲求を垂れ流している。

濡れている・・・

私の下着から又、発情した女の匂いがする。
熱くなる欲情を抑え、濡れすぎた下着を脱いで汚物入れに捨てた。



妄想の不貞の証拠を消すために・・・






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2006年07月11日

「涙腺の下腹部」第二章6・乳首の望み

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 やんなっちゃった・・・

 やんなっちゃった・・・

 やんなっちゃった・・・


私は幾度も心の中で呟いた。

 全てがこの上なく下手くそな結婚生活に疲れてしまった。
私の夫は、暗闇のトンネルに住む荘厳な法衣を身にまとった皇帝。私はそのトンネルを手探りで渡る求道者・・・

蛍の光ほどの明かりを求めてさ迷い歩く。
『妻』と言う名の付いたこの足は決して見つけられない愛を探し疲れズキズキと容赦なく痛み出す・・・

それでもサバンナで傷つく獣の如くに又這い上がり、痛む足を引きずりよろよろとさ迷い歩く。

 せめてこの痛んだ身を隠せる程の安住の位置を探すが・・・
全ては暗闇に包まれ何も発見出来ない・・・


ペニスの無い夫は・・・
まるで心も無いかのように振る舞い、私を奈落の底へ突き落とす。




 相変わらず夫の声は透明で、私には何も見えない・・・感じない。

 夫の海外出張が何時からなのかも私には告知されていない。
これが妻と言えるだろうか?

 抱きしめ合い・・・
 唇を重ね合い・・・
 体躯を重ね合って合流する2つのエネルギーを

私はただ想像するだけ・・・
決して手に入らないと解ると・・・
振り乱して芽生えてくる獣の性を持て余す。


 匂い立つ私の下腹部が独りで濡れて涙を流す時・・・
私に出来る事はただ1つ。

この手で我が身の服を剥ぎ、むき出しの乳房を愛撫し・・・
ジンジンと痺れて疼く女の花弁を・・・
この指で慰めるだけ。

慈愛に満ちた私の指は、哀れな濡れた果実の望みを叶える。

 そして私の乳首は・・・

剣のように固くなり、愛が狂おしい程の唇で濡れた抱擁をくれるのを夢見ている・・・ 


 愛の唾液は箱の中で永遠に眠っていると言うのに・・・






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2006年07月09日

「涙腺の下腹部」第二章5・卑猥な花弁

ぴかぴか(新しい)第二章5・卑猥な花弁ぴかぴか(新しい)




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 扉の外から話しかける私の声を、夫は静寂扱いするのが上手だった。

午前2時40分・・・

夫は帰宅するなり「2週間、海外出張するから」と言って自分の寝室に鍵をかけて閉じこもってしまった。

 「海外って何処へ行くの?何時から?」
私はもう一度扉の外から『開かずの間』に語りかけた。
夫の寝室は真空管となりカチャリとも音がしなかった。
返答のない意地悪な扉を見つめていると、塩分に支配された水分が私の頬を伝っていった・・・

 「あなたは扉なのね・・・」

 「そう・・・扉なのよ・・・」


 堅く閉ざされた扉の向こう側に夫が存在しようとしまいと・・・
私からは扉の安否しか見えないのだから・・・
その扉が世界の何処にあろうとも大して変わりは無い・・・


 私は、気分を切り替える事によって私自身を救おうとしていた。

 バスルームへ行き、パジャマ代わりに着ているTシャツを脱いだ。
新婚旅行へ行った時にハワイで買ったハート柄のTシャツがたった今、私の体にまとわりついている事に苦痛を感じたから・・・

 鏡に映る裸体の曲線は、まだ美しかった・・・
濃い桃色の乳輪は、夕日の中で独り遊ぶ秋桜の如く切なげに輝いていた。

 枯れ落ちるまで必死に咲く花よ・・・
あなたの哀しみを私は知っている・・・


 私はハサミを手に取り、腰まで届く髪を10センチ程切ってみた。

 シャキッ・・・ 
 シャキッ・・・

冷徹な音と共に崩れ落ち、散らばった髪の毛たちが私の裸体にぺタリと貼り付いた。
 髪の毛に愛撫される私の乳首は・・・
何時か咲き誇る日を夢見て上を向いていた。

 私は両手で乳首に貼り付く髪を払った。




 バスタブに温かい湯を張り、私の裸体を湯の中に埋葬した・・・
温かい湯は情熱に燃え上がる男の体温となり、私の肢体の隅々までに侵入した。

 私は左手の中指と人差し指を湯船に沈む秘密の花に押し当てた。
太陽を欲しがる室内の観葉植物に蛍光灯の光を与えるように・・・

 私の濡れた花弁に・・・

「あぁ・・・っ」

私の卑猥な吐息は、決して夫に届くことは無い・・・





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2006年07月07日

「涙腺の下腹部」第二章・4隠者のペニス

ぴかぴか(新しい)第二章4・隠者のペニスぴかぴか(新しい)



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 ベートーベンの第九が真夜中に轟き脅威をあげる・・・

 私は心地よい睡眠を取り上げられた不機嫌さと、起きたての虚ろな思考で音楽の震源地をたどる・・・

ベートーベンは夫の寝室から雄々しく鳴り響いていた。
私は戦士の勢いを持って夫の寝室に侵入し、ベートーベンのボリュームを人類が安眠できるレベルまで絞った。

 音の大魔神からようやく逃れた後、私の思考は正常に働き始めた。

 夫がいない・・・

私は月明かりを頼りに夫の姿を探した・・・
部屋の隅に、白い艶かしい月明かりを感じる・・・

全裸で膝を抱え、うずくまる夫の肢体に月明かりが張り付いているのを見つけた。
その姿は滑稽でありながら狂気めいていた。

 「苦しいんだ・・・お前と一緒にいる事が・・・」
夫は私の眼を見ることなくそう言った。

「じゃぁ・・・別れるよ・・・」
私は透明な微笑を冷徹に浮かべた。

「苦しいんだ・・・お前と一緒に居れなくなる事も・・・」
夫の声は死んでいた。

私は目の前に居る困惑しきった男に戸惑いを覚えた。
「じゃあ・・・どうすれば良いの?」
私の問いに夫は虚ろな瞳を宙にぶらさげた・・・

「抱きしめて・・・」
夫の声は微かに聞こえるベートーベンに溶け込んだ。

一瞬、私の脳裏に速人の体温が蘇った・・・
込み上げる罪悪感を消すために私は聖母の愛を持って優しく夫を抱擁した。

 私の乳房が哀れな隠者の涙で濡れた。
私達は砂の上にそびえる愛の楼閣で、官能に溺れることなく抱擁を共有した。

何時しか夫は泣きつかれて眠ってしまった。

 夫の寝息が私の乳房を愛撫する。
私の乳首が恨めしげに固くなった・・・


 「あなたは何故ペニスを憎んだの?」
ミクロの声で眠っている夫に語りかけた・・・

 聖母になり切れなかった私の下着がしっとりと濡れていくのを感じた。






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2006年07月06日

「涙腺の下腹部」第二章3・人魚の自慰

ぴかぴか(新しい)第二章3・人魚の自慰ぴかぴか(新しい)




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 独り寝の夜が更ける・・・

私と夫は結婚してから一度も寝室を共にした事がない。

 寝苦しい夜・・・
私は月の光に照らされるマリッジリングの輝きを見つめていた。
ダイヤモンドは艶やかに光り、堅く直立していた・・・
それを眺めていると突然黒い雨雲が私の心へ訪問を果たし、虚しい気分になり苛立ちを覚えた。

 ふと、一月ほど前に夫が職場の同僚に電話で言った言葉を思い出した。

「いや、子供は無理なんだよ。嫁さん・・・不妊症だったんだ」
夫の人生は虚偽という鎧で固められている・・・
すっかり不機嫌な記憶に絡みつかれてしまった私は、嘘つきから貰ったマリッジリングを左の薬指からスルリと外し右手の薬指にはめ直した。右手の薬指には少しきつかったが無理やり指の根本までマリッジリングを押し込んだ。

 憎たらしい苛立ちに囲まれ眠る事が出来なくなった私は、微かな月の明かりさえも疎ましく思え、ブランケットを目深に被りベットの巣へ潜り込んでしまった・・・

 クリーム色のブランケットからは洗濯したてでもないのにさわやかな洗剤の香りがした。

 けして精液の匂いも染み込む事の無いブランケットが哀れになった。
私は苛立ちを抑える為に足をバタつかせてベットの上でもがき泳いだ。
幼い頃、両親に叱られるといつもこうして独りベットで泳いで鬱憤を晴らしていた。

 私の涙がシーツに零れる・・・
 一粒・・・
 二粒・・・
 終わりを知らない私の涙・・・

涙でベットを海に変えられるかも知れない・・・
涙の海で哀しいウロコを輝かせて泳ぐ・・・
人間に恋をした人魚・・・
そう、いっそのこと人魚になれたら良いのに。

 魚の下腹部は愛撫を求めることは無いだろう。
濡れて疼くことは無いだろう。



 私は発熱した下腹部にそっと指で触れてみた・・・

溜息が私の唇から零れるまで・・・









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2006年07月05日

「涙腺の下腹部」第二章2・乳首のなみだ




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 「はぁ・・・」

「ただいま」と言う言葉の替りに夫が奏でる音。


 部屋にはまだ速人の匂いが残っていた・・・

「おかえり・・・」
私は唇の端を一生懸命に持ち上げて女神の微笑を創造する。
夫は一瞬チラリと私の目を見た後「あぁ・・・」と力無い母音を吐き捨てた。

 私は無言でディナーの支度をした。
夫は夕刊を手に取り、ダイニングテーブルの椅子に腰掛けた。

カチャカチャ・・・

ガサガサガサ・・・


食器と新聞の音が陰険な舞踏会を開いている。

 私はディナーを夫の元に運びながら、このままサバが生き返って夫の股間にぺタリと乗ってピョンピョンと勢いよく飛び跳ねる想像をした。

 結婚前に夫が何時も言っていた台詞を思い出した・・・

「僕は厳格なカトリックの家で育ったから婚前交渉はしないんだ・・・だから君もそのつもりでいて欲しい・・・」

 くちゃ くちゃ くちゃ・・・
夫が食事を噛みくだす音が辺りを支配する。

ペニスが無いと会話も無いのだろうか?

 私は夫をダイニングルームに置き去りにして熱いシャワーを浴びに行った。

 脱衣室で服を脱ぎ、汚れた洗濯物をプラスティックのカゴに入れた。
私の身から剥がした下着から発情した女の匂いがするかも知れない・・・
そう思うと急に夫への罪悪感が襲ってきた。
 私は汚れた下着をハンドタオルで包んで、洗濯カゴの1番下にこっそりと隠した。

 熱いシャワーを浴びると突然何かが急にいとおしくなった・・・
その「何か」の正体を私は知らなかった。
石鹸を泡立てた手で乳房を洗った・・・

シャワーの音がガサガサと言う新聞の音に代わって聞こえる・・・

 私の立ち上がった乳首がそれを聞いて泣いていた。










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2006年07月03日

「涙腺の下腹部」第二章★1迂闊な発情

ぴかぴか(新しい)第二章★迂闊な発情★ぴかぴか(新しい)



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 「でもさぁ・・・もっとバランスの良い食事しろよっ。卯の花の食料いっぱい届けてやるよっ」

 「卯の花」とは速人の母親が営んでいる手作りの惣菜屋だ。
無添加・無農薬の野菜を自分で栽培して使うなど料理の素材1つ1つにも厳しいこだわりのあるファイブスターお袋の味と言ったところだろうか。
特に自家製味噌を使ったサバの味噌漬けは絶品だ。

「本当?じゃぁサバの味噌漬け持ってきて! あっ、でも旦那が帰って来る前じゃないと無理だな・・・速人・・・仕事、何時に終る?」
私はチロッと壁に掛けてある時計を見た。午後1時20分過ぎだった。

「今から持っていくよ。暇だから俺・・・今・・・すぐ。じゃあな」


速人私の返事も待たずに突然電話を切った。

 速人の「今すぐ」と言うのは電光石火の如く早い。
私は急いで濡れてペッチョリしてしまった下着を脱いで真新しい物と取り替えた。(女のエッチな濡れ下着の匂いがする・・・)私は高校2年生の頃にクラスの男子生徒に、そう言われて泣かされた事があった。
それ以来、自分の下着が寵愛を求めて濡れると必ず。私には絶対に確認の出来ない発情したメスの匂いを消そうと必死になるようになった。

下着を履き替えても、まだ何となく濡れている感じがする。
私はもう一度下着を脱ぎ、大きな白いパフにジョンソンのベビーパウダーを含ませ自分の湿った下腹部に優しく叩き込んだ。

 トントン トントントントントン トトトトト・・・

 速人の奏でる指関節狂想曲が鳴り響く・・・
私は慌てて下着を履き、めくり上がったミニスカートを直して幼稚園児の時から知り尽くした客人を招き入れた。

 「速人、今日のノックは何の曲だったの?」
速人はノックをする度に異なる局のメロディーを使うのだ。

「大きなのっぽの古時計だよ」
そう言って速人は既に開いている扉を歌いながらノックした。

 大きな のっぽの振る時計・・・
 ヒカリちゃんに振られたぁ・・


私は自分の頬っぺたの筋肉が久しぶりに笑うという動作に重労働させられた事に気付いた。
「笑いすぎて頬っぺたが筋肉痛になったらどうしてくれるのよっ」

「じゃあ・・・こうしてやるっ」
速人は惣菜の入ったビニール袋を玄関の横にあるウォールナッツ・チェアーにポンと置き、ドアを閉めた後で私の脇腹をくすぐり始めた。

私と速人は子供の頃こうしてよく「くすぐりごっこ」をして遊んだのだ。
その時から私の弱点は脇腹で今でも変わっていない。

くすぐり合っているうちにリビングルームのカウチに2人の肢体が崩れ込んだ。速人の堅く引き締まった大胸筋が私の乳房をぐにゃりと潰した。

 「お前・・・良い匂いがする・・・」

速人は悩ましげにそう言って私の胃袋を額でそっとノックした。

 私の下腹部は性悪な非行少女・・・
きょうも又、ママの言う事を聞かずにうずいて濡れる・・・

「ヒカリ・・・お前って赤ちゃんの匂いがする」
速人が突然立ち上がり笑い出した・・・

「人妻になってもベビーちゃんの匂いかよー。なんか色気ないなぁ・・・いつまで経っても・・・」

 速人の言葉は可笑しいほど過酷に私の心に突き刺さった。
うかつに発情する私の体躯への冒涜・・・


 ふと空気中に精子のような匂いが漂った・・・
私の夫からはけっして発せられる事の無い匂いが・・・

 無邪気に笑う速人を見つめ・・・
漂う匂いが幻だった事を知る。

 「サバの味噌にと赤ちゃんの匂いって以外にマッチするよなぁ」
惣菜の入ったビニール袋を取りに行った速人の股間をちらっと横目で見た。

ズボンを履いていると私の夫の曲線と何ら変わりはないように思えた。











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2006年07月02日

「涙腺の下腹部」第一章

ぴかぴか(新しい)第一章★濡れる下腹部の戸惑い★ぴかぴか(新しい)




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 コンビニで買ったフランクフルトを見て私は欲情した・・・

生温かく艶めく命の無い物体のせいで熱くなる身体を、私はこの上なく軽蔑した。「女のくせに・・・」もう1人の私が意地悪く卑下する声・・・

 「違うの・・・私はただ、この健全そうに艶々光るフランクフルトが憎いだけなのよ・・・」
私の声が虚しく壁にぶち当たった。

 私はこのいやらしい身体反応への嫌悪感を持て余していた。
濡れた下着を取り替えようと立ち上がったとき突然携帯の着信音がした。
「ナウ・イン・フォーエバー」
半年前に私の晴れ舞台で流れた思い出の曲・・・
携帯は手元にあるにも関わらず、私はこの思い出のメロディーにうつつを抜かしエイトコール程鳴ってから「もしもし」と言った。

 「よおっ! ヒカリ元気かぁ?」
 幼馴染の速人からだった・・・

「あっ・・・元気だけど・・・」
 私は少しぶっきらぼうにそう答えた。

「なんだよ昼寝してたの?起こしちゃった?」
 相変わらず明るい速人の声・・・

私は速人に昼寝をしていた訳ではない事を告げながら、まだ少しジンジンとうごめいているアソコを触った。下着の濡れがやけに気になって会話に集中できない・・・

 「ヒカリもう昼飯食べたの?」
 速人の質問でフランクフルトの秘密がまた私を支配し始めた。恥かしさで耳が熱くなる。

 「お昼・・・今から丁度食べるところだった・・・」
 そう言いながら私は「卑猥なフランクフルト」をゴミ箱へ放り投げる。
断食をする修行僧の過酷を知った。

「昼飯なに?」
 速人の声が何故かシャイになった。

「コンビニで買ったフランクフルト」

ガハハハハ・・・突然速人が豪快に笑う。

「何だよヒカリ! お前それでも新妻かよ?料理位はしとけ。旦那に逃げられちゃうぞ」
 速人はまたガハハと豪快に笑った。

「なんかね・・・突然フランクフルトが食べたくなったの・・・」
私の上につく唇がついた嘘をあざ笑うかのように下にある唇がドクンと動いた。

「まぁー美味しいよな、たまに食べるフランクフルトも・・・」
 速人は幼児を慰めるようにそう言った。


 私の夫にペニスが無かった事を正直に伝えられるのは下の唇だけなのかも知れない。私は夫の秘密に対して貞操を守る紅い唇に煙草をくわえた・・・












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